
家を購入・建ててから10年――。
そろそろ「どこか直した方がいいのかな?」と感じ始めるタイミングです。
でも、いきなり全部を見直すのは大変。だからこそ、優先順位をつけて無理なく、効率よく点検・メンテナンスしていくのがコツです。
今回は、10年目から始めるべきメンテナンスを重要度の高い順に5つご紹介します。
✅ メンテナンスの優先順位とチェック項目
順番 | チェック項目 | 優先度 |
---|---|---|
① | 水回り(キッチン・浴室・トイレ) | ★★★★★ 最優先 |
② | 屋根・外壁・排水 | ★★★★☆ |
③ | 窓・ドア・気密 | ★★★☆☆ |
④ | 換気・湿度管理 | ★★★☆☆ |
⑤ | 機器・フィルター類 | ★★☆☆☆ |
① 水回り(キッチン・浴室・トイレ)|★★★★★ 最優先
なぜ優先?
水漏れや湿気は家の劣化を早める最大要因。特に床下や構造部分への影響は目に見えにくく、放置すると修繕費が大きくなりがちです。
チェックポイント:
- シンク下や洗面台下に水染み・カビ臭・サビはないか
- キッチン・洗面台・トイレの床にたわみや変色はないか
- 浴室や便器周りの**コーキング(防水ゴム)**が割れていないか
- ナットやネジなど緩んでいないか
対策:
- ボルト・ナット・ネジの増し締め
- コーキングの割れはDIY or 部分補修で対応
- 劣化しているパッキンは交換
② 屋根・外壁・排水|★★★★☆
なぜ重要?
雨・風・紫外線を一番受ける場所。防水性が落ちてくると雨漏りや外壁の劣化を引き起こします。
チェックポイント:
- 外壁にヒビ割れ・白い粉(チョーキング)が出ていないか
- 屋根の色あせ・剥がれ・苔の発生
- ベランダや雨どいの排水が詰まっていないか
対策:
- 手が届く場所だけでも外観を観察する
- 雨どいの出口やベランダの排水口は、年1回清掃がおすすめ
③ 窓・ドア・気密|★★★☆☆
なぜ必要?
家の隙間から湿気や冷気が入り込むと、結露・カビ・冷暖房効率の悪化に直結します。
チェックポイント:
- ドアや窓を閉めた時に隙間風がないか
- 窓枠やドア枠にヒビ・浮き・反りはないか
- コーキングや気密テープが劣化していないか
対策:
- 隙間があれば市販の気密テープやパテで対応可
- サッシに黒カビが出ていたら中性洗剤+歯ブラシで除去
④ 換気・湿度管理|★★★☆☆
なぜ大事?
湿気はカビや腐食の原因に。空気の流れが悪いと家のあらゆる部位にダメージを与えます。
チェックポイント:
- 換気扇のフィルターにホコリがたまっていないか
- 浴室やキッチンの換気扇が異音・動作不良を起こしていないか
- クローゼットや収納の中がジメジメしていないか
対策:
- 換気扇フィルターは年2回程度の掃除が理想
- 湿気がこもる場所は除湿剤や小型除湿機を設置
⑤ 機器・フィルター類|★★☆☆☆
なぜ必要?
日々使っている電化製品や設備も、少しずつ劣化します。メンテナンスで長持ち&安全に。
チェックポイント:
- エアコンのフィルターの汚れ具合
- 給湯器や洗面台下のパッキンから水漏れはないか
- 警報器の電池が切れていないか(10年で本体交換の目安)
対策:
- フィルター清掃はシーズン前後で
- パッキンは市販品でも交換可能。水漏れ時はすぐに止水を
✅ まとめ:10年目は“壊れる前の手当て”を意識して
10年目の家は、まだまだ元気。
けれど、そのまま放っておくと「小さな不具合が大きな出費につながる」ことも。
今回ご紹介した順番に沿って、今できる範囲からひとつずつチェックしてみてください。
気になる箇所や「これって大丈夫?」と感じたら、早めのご相談がおすすめです。
オフィスアミノでは、住まいの状態に応じた簡易診断・軽メンテナンスのご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。