
北海道の冬は「光熱費との戦い」
北海道の冬は長く厳しく、外気温が氷点下になる期間が5か月近く続きます。
この時期、多くの家庭ではストーブやエアコンがフル稼働し、光熱費は年間でもっとも膨らみます。
「暖房を強くしてもなかなか暖まらない」「部屋によって温度差がある」──そんな悩みを感じている人も多いのではないでしょうか。
実は、寒さの原因は“暖房の弱さ”ではなく、“家から逃げる熱”にあります。
そこで今回は、今日からすぐに実践できる、効果的で現実的な寒さ対策を5つ紹介します。
① 窓から逃げる熱を止める ― 断熱カーテンとすきまテープ
冬の住宅で最も熱が逃げる場所は「窓」です。
環境省のデータによると、住宅の熱損失の約6割が開口部(窓・ドア)から発生しています。
まず試したいのが「断熱カーテン」や「すきまテープ」の導入。
厚手のカーテンを床まで垂らすだけでも、外気の侵入を大幅に防げます。
さらに、窓枠にすきまテープを貼れば冷気の流入を防ぎ、室温を1〜2℃上げる効果が期待できます。
100円ショップでも手に入る材料で、工事不要。コストをかけずにすぐ始められるのが魅力です。
② 床からの冷気を防ぐ ― ラグ・マット・隙間パッキン
「部屋全体は暖かいのに足元だけ冷える」──その原因は床下からの冷気。
特に1階や玄関近くの部屋では、床下断熱が弱いと冷気が直接伝わります。
今日からできる対策としておすすめなのが、防寒ラグやコルクマットの敷設。
さらに、ドアの下にできるわずかな隙間も冷気の通り道になるため、「隙間パッキン」を取り付けるだけで体感温度がぐっと変わります。
簡単な工夫でも“足元の暖かさ”を改善できれば、結果的に暖房温度を下げても快適に過ごせます。
③ 暖かい空気を循環させる ― サーキュレーターの活用
部屋を暖めても、「天井だけ暑くて足元が寒い」という経験はありませんか?
これは、暖かい空気が軽く上にたまり、冷たい空気が下に溜まるためです。
ここで活躍するのがサーキュレーター。
暖房器具の風を部屋全体に回すことで、上下の温度差をなくします。
設置位置の目安は、ストーブやエアコンの対角線上に置き、風を壁や天井に向けて循環させること。
電気代は1時間あたり約1円程度と低コストで、暖房効率を上げる最強の“裏方家電”です。
④ 湿度を上げて“体感温度”をアップ
意外に知られていませんが、湿度が40%未満になると体感温度は2〜3℃下がります。
加湿をすることで同じ室温でも暖かく感じ、暖房設定を下げても快適に過ごせます。
加湿器を使うのはもちろん、洗濯物を室内干ししたり、観葉植物を置いたりするのも有効。
ただし、湿度が高すぎると結露やカビの原因になるため、40〜60%を維持するのが理想です。
温湿度計を設置して、数値を“見える化”するだけでも意識が変わります。
⑤ 「家そのもの」を点検する ― 見落としがちな劣化のサイン
どんなに室内で工夫しても、「外からの冷気」が入り放題では根本解決になりません。
築10年以上の住宅では、サッシのパッキン劣化やコーキング切れにより、微細なすき間から冷気が侵入していることがあります。
また、外壁や屋根の塗膜が劣化していると、内部の断熱材に湿気が入り込み、断熱性能が低下。
その結果、家全体が冷えやすくなります。
こうした場合は、断熱塗料や遮熱塗料を用いた外壁リフォームも検討に値します。
塗装は「見た目」だけでなく「熱を守る」機能を持たせられる時代です。
オフィスアミノのように寒冷地施工の実績がある業者なら、住宅の構造を踏まえた最適な提案が可能です。
まとめ ― 暖かさは“つくる”より“逃がさない”がコツ
冬の寒さ対策で大切なのは、「暖房を強くすること」ではなく「熱を逃がさないこと」。
すきまをふさぎ、空気を循環させ、湿度を保つ――その積み重ねが、光熱費削減にも直結します。
そして、どんな家でも経年とともに断熱性能は確実に落ちます。
「最近寒くなった気がする」「暖房費が増えた」と感じたら、それは家が出している“サイン”かもしれません。
まずは、今日できる小さな工夫から。
そして、家そのものの断熱性を見直すことが、真の“冬支度”です。


