
「もう10年か…」
新築や中古で家を購入してから、気づけば10年が経過――そんな方にとって、今がちょうど“住まいの健康診断”のタイミングかもしれません。
家は毎日風雨や紫外線にさらされ、私たちが思っている以上にダメージを受け続けています。見た目はまだキレイでも、実は内部でじわじわと劣化が進んでいる可能性も。
この記事では、築10年目にこそ確認しておきたい重要ポイントを5つに絞ってご紹介します。大切な家を長く快適に保つためにも、ぜひチェックしてみてください。
1. 外壁の色あせや粉吹き(チョーキング)
外壁を手で触ったときに白い粉がつく、または色があせて見えることはありませんか?
これは「チョーキング現象」と呼ばれるもので、塗料が劣化して防水性が落ちているサインです。放置すると、雨水が染み込みやすくなり、外壁材そのものが傷んでしまうことも。
見た目が問題ないようでも、触って確認することが大切です。
2. 雨どい・屋根まわりのゆがみや詰まり
風雪や落ち葉の影響で、雨どいが詰まっていたり傾いていたりすることがあります。これを放置していると、雨水がうまく排水されず、外壁や基礎部分に水が回ってしまうことも。
また、屋根のひび割れやズレも、普段は見えにくいため10年目で一度プロにチェックしてもらうのがおすすめです。
3. コーキング(外壁の継ぎ目)の割れ
サイディング住宅の場合、外壁の板同士をつなぐ「コーキング(シーリング)」が重要な防水役割を果たしています。
この部分がひび割れたり、縮んで隙間ができていると雨水が侵入し、内部の腐食を招く恐れがあります。
「目に見える部分はキレイ」でも、継ぎ目をよく見ると細かく割れているケースは多く、見落とされがちなので要注意です。
4. 室内の壁紙の浮き・カビ・結露
外からの水分だけでなく、室内の湿気も家を傷める大きな要因になります。
- 壁紙が浮いてきた
- 窓周りに結露が出やすい
- 季節によってカビっぽいニオイがする
こういった症状がある場合、断熱性や気密性に問題がある可能性が高いです。塗装や断熱対策を見直す良いタイミングかもしれません。
5. 光熱費が上がってきた
10年前と比べて「電気代が高くなったな」と感じていませんか?
もちろん物価上昇の影響もありますが、家の断熱性能や設備の劣化が原因になっていることも。
屋根や壁の塗装が劣化してくると、夏は暑く、冬は寒くなり、エアコンや暖房の負荷が増えます。これが積み重なると、年間で数万円以上の差になることも珍しくありません。
まとめ:10年目は“ただの節目”ではなく“分かれ道”
家は「建てたら終わり」ではなく、「住みながら育てていく」もの。
築10年はまだ“中堅”の年齢ですが、ここで点検やメンテナンスを行うかどうかで、今後の住まいの寿命や快適さが大きく変わります。
- 外壁の劣化チェック
- 雨どいや屋根の点検
- コーキングの状態確認
- 室内の湿気や空気環境の見直し
- 光熱費の推移を意識する
この5つのポイントをぜひチェックしてみてください。
「点検してみたいけど、どこに頼んでいいかわからない…」
そんなときは、無料診断や相談だけでも気軽に受けられる専門業者に声をかけてみましょう。
私たちオフィスアミノでも、地域に根ざした住まいの診断・ご提案を行っています。大切な住まいの“10年後”を守るお手伝いをさせていただきます。